高校数学の「答えを見てはいけない呪縛」

過去の授業から

高校数学の授業では、
「答えを見てはいけない」と考えて
解き方を覚えない生徒を
見かけることがあります。

漸化式などで一度理解しても
次の週にまた一から考え直す場面も
少なくありません。

▼▼▼

高校生の数学を見ていると
ある共通した現象を
感じることがあります。

それは
「答えを見てはいけない」
という感覚です。

もちろん、自分で考えることは
大切です。

しかし、この感覚が強すぎると
数学の学び方が
少しズレてしまうことがあります。


小中学校で身につく「答えを見てはいけない」という価値観

小中学校では
「答えを見るのはよくない」
という指導を受けることが
多いと思います。

そのため生徒の中には
答えを見る=ズル
という感覚が強く残っていることがあります。

この価値観自体は
悪いものではありません。

問題は、この感覚を高校数学でも
そのまま持ち続けてしまうことです。


解き方を覚えようとしない高校生

高校数学では、ある程度
解法の型があります。

しかし「答えを見てはいけない」
という感覚が強いと

解き方を見る

負け

のように感じてしまうことがあります。

その結果

解き方を覚えない

毎回その場で考える

という学習スタイルになることがあります。


変な公式は覚えようとする

ここで少し不思議なことが起きます。

解き方は覚えようとしないのに
変な公式
は覚えようとすることがあります。

例えば接線の方程式。

y = f'(a)(x-a) + f(a)

という式を覚えようとすることがあります。

しかし

傾きを出す

y = m(x-p) + q

という普通の手順は覚えようとしない。

数学的には後者の方が基本ですが
なぜか前者の公式だけ
覚えようとすることがあります。


授業では理解している

授業中は理解しています。

説明をすると
「なるほど」
という反応になります。

実際、その場では問題も解けます。


次の週にまた一から考える

同じような問題になると、
また一から考え始めることが
あります。

つまり
理解している

でも覚えていない

という状態です。


漸化式でよく起きること

この現象は、例えば
数列の漸化式でもよく見かけます。

授業では
「こういう形のときはこう処理する」
という解き方を説明します。

その場では理解していますし
問題も解けます。

しかし次の週になると
また最初から考え始めることが
あります。

つまり
理解 ≠ 定着
になっているのです。


高校数学は「型」がある

高校数学では型→応用という
学び方になることが多くなります。

解き方を知ることは
ズルではなく学習です。

解法を知り、それを使って
問題を解くことで
理解が深まっていきます。


まとめ

高校数学で伸びない原因は、
能力ではないこともあります。

むしろ学習のやり方
少しズレているだけのこともあります。

「答えを見てはいけない」
という感覚が強すぎると、

解き方を覚えない

毎回初見問題になる

という状態になることがあります。

解き方を知り、
それを使って考えることも、
数学の大切な学び方の一つだと思います。

数学の学習習慣については、こちらの記事でも書いています。
図を書かない高校生の共通点「図・グラフが書けない」
速く解くことが正義になった男子
比例定数aの問題がやっていること

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