AIが答えを出してくれる時代になり
「勉強は不要になるのでは?」
という話も増えています。
しかし実際に使ってみると
指示の出し方や答えを理解する力の重要性を
感じる場面があります。
AI時代に勉強は必要なくなるのか
ChatGPTをはじめとする
AIツールが急速に普及しています。
調べ物はもちろん、文章の作成や
数学の問題を解くことまで、
AIは幅広く対応できるようになってきました。
そうなると、
「もう勉強しなくていいんじゃないか」
と感じる人がいても不思議ではありません。
ただ、実際にAIを使っていると、
少し違う景色が見えてきます。
実際にAIを使って感じること
私自身、授業の準備や調べ物に
AIを活用することがあります。
非常に便利だと感じています。
ただ同時に、
「使いこなすにはそれなりの力が必要」
とも感じています。
数学の問題の写真を読み込ませて
解いてもらうこともありますが、
問題文を読み間違えて、全く別の問題を
解いてしまうことがあります。
答えが出てきたとしても、それが正しいかどうかを
チェックする作業は必要になります。
AIが出してくれた解説に対して
さらに質問を重ねて、
理解を深めていくこともあります。
そうした使い方をしているうちに
「AIはあくまでも道具だ」
という感覚が強くなってきました。
指示によって答えが変わる
AIに何かを聞くとき、
同じテーマでも聞き方によって
答えは大きく変わります。
たとえば
「勉強について教えて」と聞くのと、
「中学生が数学を苦手になりやすい理由を3つ
具体例を交えて教えて」と聞くのでは、
返ってくる内容はまったく異なります。
前者は漠然とした回答になり、
後者はずっと使いやすい回答になります。
つまり、AIをうまく使うためには、
自分が何を知りたいのかを
正確に言語化する力が必要になります。
AI時代は国語力が必要になる
AIの答えは、常に自分の求める形で
返ってくるわけではありません。
表現が硬すぎたり内容が的外れだったり
逆に情報が多すぎたりすることもあります。
そのたびに、自分で判断して
修正を加えていく必要があります。
判断するためには、文章を読む力、意味を理解する力
そして自分の意図を言葉にする力が欠かせません。
AI時代になったからこそ
国語力の重要性は下がるどころか
上がっているとさえ感じています。
数学も「答え」と「理解」は別
AIは数学の問題にも回答してくれます。
しかしAIが答えを出してくれても
その答えを理解できるかは別の話です。
「なぜこの式を使うのか」
「どうしてこの手順で解くのか」
を自分の頭で追っていかないと、
次の問題には応用できません。
『答えを知ること』と『理解すること』は
まったく別のことだと思っています。
仮に将来、AIが数学の問題を
100%正確に解けるようになったとしても
「その解説を読んで自分なりに納得できる力」
は依然として必要になるはずです。
AIが進歩しても残るもの
AIがどれだけ進歩しても、
「情報を受け取って、
自分の中で理解し、判断する」
というプロセスは人間が担うことになります。
その力の土台になるのが、
勉強を通じて身につけてきた
読解力・思考力・理解力だと考えています。
AIを使いこなす力も、
AIの出した答えを検証する力も
結局は「学んできた人間」の側にあります。
まとめ
AIは間違いなく便利なツールです。
上手に使えば、学びの効率を
大きく高めることもできます。
ただ、AIを使う側の力がなければ
その恩恵を十分に受けることは難しいです。
AI時代は便利になると思います。
ただ、少なくとも今の段階では
勉強が完全に不要になることは
ないように感じています。
学習や考え方については、こちらの記事でも書いています。
→ 高校数学の「答えを見てはいけない呪縛」
→ 予習が当たり前の世界
→ 中学内容で解けるのに難しい問題の正体