なぜ中学生は図を書かずに解こうとするのか

過去の授業から

中学生の数学の授業を見ていると
図を書かずに
問題を解こうとする生徒がいます。

立体や文章題など、
本来は図にすると整理しやすい問題でも
図を書かないまま解こうとする場面は
珍しくありません。

もちろん、図がなくても
解ける問題はあります。

しかし、図を書いた方が
状況を理解しやすい問題も
多くあります。

それでも手が動かない生徒がいるのです。


中学生が図を書かない理由

こうした場面を見ていると
単に「図を書かない」のではなく

書き方が分からない

という状態になっていることがあります。

例えば

  • どの情報を図に入れればよいのか
  • どの部分を強調すればよいのか

が分からないため、
図を書くという選択が出てこないのです。

結果として図を使わずに
問題を解こうとします。


見ているだけでは理解は定着しない

授業中にこちらが図を書いて
説明することがあります。

その時生徒は図を見ながら
説明を聞いています。

しかし自分で
図を書こうとはしないことがあります。

つまり
図を見て理解した気になっている
状態です。

説明を聞いていると、
その場では分かったように感じます。

しかし自分で図を書いて
整理していないと、
同じ問題を自力で解くのは
難しくなります。


図を書かない中学生のノート

中学生のノートを見ると、
こんな状態になることがあります。

  • 図は書いていない
  • 条件の整理もない
  • 途中の考えもほとんど書いていない

そして

いきなり式のようなものを書いて
計算を始める

という形です。

計算自体はできていることもあります。

しかし問題の構造は整理されていません。

そのため

  • どの情報を使うのか
  • 何を求めているのか

が曖昧なまま計算を進めることになります。


数学は「整理」の教科

数学は計算の教科と思われがちですが
実際には

情報を整理する教科

でもあります。

  • 図を書く
  • 条件を書き出す
  • 考え方を整理する

こうした作業を通して、
問題の構造が見えてきます。

図を書かず途中の整理もせずに
頭の中だけで処理しようとすると
問題は急に難しく感じられることが
あります。


まず図を書くことから

数学の理解を安定させるためには、

  • 図を書く
  • 条件を整理する
  • 考え方を書き出す

といった手を動かす作業
とても大切です。

数学では

「見て分かった」ことと
「自分で解ける」ことは別のもの

だからです。

図を書くことは、
問題の構造を整理するための
第一歩になります。

はじめは簡単な図でも構いません。

まずは手を動かして
書くことから始めてみると、
問題の見え方が
変わってくることがあります。

この記事のテーマは中学生ですが
高校生になるとこの傾向は
さらに強くなることがあります。

数学や物理で図やグラフを
書かないことで、問題の構造が
見えなくなるケースも
少なくありません。

その例については、
こちらの記事でも紹介しています。
数学・物理で詰む高校生の共通点「図・グラフが書けない」

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