「下野模試と入試、どっちが難しい?」
と聞かれたら、
私は下野模試のほうが難しいと感じます。
ただし、だから栃木県立高校入試は
簡単だと言いたいわけではありません。
この二つは、そもそも
「難しさの種類」が違うのです。
下野模試には「こんなの知らないよ」という問題が出る
下野模試には
「これ、入試では出ないんじゃない?」
と思う問題が出ることがあります。
もちろんすべてではありませんが、
学校の授業だけで学んでいる中学生には
かなり馴染みの薄い問題が含まれます。
下野模試の理科
先日の下野模試の理科では
回路記号から検流計を答える問題が出ました。
検流計は高校物理では見る機会があるので
高校生なら知ってます。
でも中学生にとっては
教科書の隅には載っていますが、
その名前まで知っているかは微妙です。
理解していないというより
名前を知らない、見たことがない。
そういう難しさです。
下野模試の数学
先日の下野模試の数学でも
「格子点」(座標が整数になる点)の問題が
出題されました。
高校数学の数列などでは使いますが、
中学の授業ではほとんど触れません。
7年ほど前の下野模試でも出題され
数学がそこそこできる生徒が、
何を聞かれているのかさえ
分からない状況になりました。
去年の附属中の1年生のテストには
出ていましたが、多くの中学生は
塾の教材などに触れない限り出会いません。
下野模試の英語
英語でも、中学の範囲を超えた単語が
長文に入っていることがあります。
推測できる場合もありますが、
中学レベルを超えた英語に触れている生徒が
有利になる場面もあります。
つまり下野模試は
「普段見たことのない問題や知識に出会う」
という意味での難しさがあります。
これは模試の役割でもあり、
批判したいわけではありません。
一方、栃木県立高校入試には別の難しさがある
栃木県立高校入試は
毎年まったく違う問題が
出るわけではありません。
「この形式、また出たな」という問題があり
塾も過去問を分析して予想を立てます。
ところが、ある年に
突然形式が変わることがあります。
実際今年の数学では長年続いた出題傾向が
大きく変わりました。
証明問題も、以前は10年以上
合同と相似が隔年で出ていて
予想しやすかったのですが、その法則が崩れ
合同の証明が2年連続で出ました。
英語の英作文も、独立した大問から
長文の中に組み込まれる形に変わっています。
しかも入試は本番です。
模試なら「経験できた」で済みますが、
本番で見慣れない形式に出会うと、
時間を使いすぎたり、
焦って点を落としたりする生徒が出てきます。
今年は、いつも以上に何が起こるか分からない
さらに令和9年度(2027年度)入試からは
特色選抜と一般選抜が同じ日程で行われ
すべての受検者が学力検査を受ける形になると
県から案内されています。
学力検査は2月24日です。
制度が変わるからといって、
問題の中身まで変わるとは限りません。
ただ前例のない年は
「今年はこうなるはず」
という予想が外れやすくなります。
栃木県立高校入試は、実力テストと同程度のレベル
誤解してほしくないのですが、
長年見てきた私の感覚では、
栃木県立高校の入試問題のレベルは
実力テスト(業者テスト)と同程度です。
特別な対策が必要なほど
難しい試験ではありません。
大切なのは予想よりも対応力です。
- 基本問題を確実に取る
- 標準問題に対応する
- 初めて見る形式でも、問題文を読んで考える
- 難問以外はなるべく落とさない
予想するより、どんな問題にも対応できる力を
下野模試と入試、どちらが難しいか。
私は問題そのものの難しさなら
下野模試のほうが難しいと感じます。
ただ入試には入試の怖さがあります。
それは本番で突然出題形式が
変わる可能性があることです。
特に今年は入試制度が変わる年です。
だからこそ「今年はこれが出る」と
予想するだけでなく、どんな形式で出ても
難問以外はきちんと対応できる力を
つけておくことが一番大切だと思います。
下野模試や受験勉強についてコチラの記事もご覧ください。
→中3生に6月の下野模試を受けてもらった理由
→学校ではまだ習っていない。でも下野模試には出る。
→中3生は下野模試・入試を重視しよう!定期テストとの勉強の比重を変える
→中3生は中1・中2の内容をかなり忘れている
→テストの点数だけで、実力は分からない